魚の町、気仙沼よりお届け。
私は小さい頃かなり食わず嫌いなところがありました。
たとえばお寿司なんてそれが顕著に現れていたように思います。
当時小学生だった私はお寿司屋さんに行けばマグロしか口にしませんでした。
私は舌がバカなのもあり基本的に味に飽きるということがないため、
マグロだけでお腹を膨らませることに特に問題はありませんでした。
鉄火巻きやネギトロは安くて量もあるため、かなり好んで食べていました。
そんな私だったのですが、
寿司屋に行ってマグロしか食べないのってなんだかガキ臭いなと思うようになりました。
まあ実際このイメージはそこまで間違っていないと今の私から見ても思えます。
やはりいろんな種類があって一皿のネタの量も少ないわけですから、
バカの一つ覚えみたいにマグロを連呼するのは違うなと。
ということで見栄を張りたがりな時期にいた当時高校生の私は、
他のネタを食べようとまず最初に手を出したのがサーモンでした。
どうしてサーモンだったのかと聞かれるとそれは何となくですが、
強いて理由を挙げるとすれば焼き魚では鮭が一番好きだったからでしょうか。
マグロと同じ赤身魚というのもあったかもしれません。
そんなわけで私はサーモンから始まり、
大人となった今では大抵のネタは美味しく食すことができるようになりました。
めでたし、めでたし。
ところで今までの文章に中に一つ明らかな間違えがあることに気が付いたでしょうか?
きっと聡明な皆さんなら瞬時に気が付いたことでしょう。
わからなかったという人はしょうがない、もう一回文章を読み直してきて下さい。
どうですか? わかりましたか?
え? 読み直すのが面倒くさいからとっとと答えを教えろ?
全くこれだからスマホで検索すればすぐに答えがわかってしまうゆとり世代は。
お前もゆとり世代だろとどこからか突っ込まれた気がしますがきっと気のせいです。
まああまり引っ張っても仕方ありませんし、
わかっている人からすれば鬱陶しい茶番に辟易してくる頃だと思いますので言いますね。
正解は“マグロと同じ赤身魚というのもあったかもしれません。”という一文です。
サーモンはあの見てくれのくせに白身魚なのです。
ミオグロビンという赤い筋肉成分が多いものを“赤身”、
少ないものを“白身”と言うのです。
サーモンは少ないので白身魚に該当します。
ちなみにサーモンがあの色になっているのは、
主食の小エビに含まれる色素によるものらしいです。
ということで、本当は最近マンガで知ったことのくせに、
ドヤ顔で昔から知っていたことかのように知識をひけらかしたところで、
今回ご紹介する商品は白身魚である鮭に関する商品になります。
この“鮭”という文字と、バラバラになってしまった鮭のパーツを組み合わせたような独特なタッチで描かれた鮭の絵のみを黒くすることによって、
鮭に対する絶対的な自信を感じとることができるパッケージが目印の商品。
「the鮭フレーク」になります。
いやいや、あかふさ食品のロゴも黒じゃんというツッコミが聞こえてきますね。
しかしながらあかふさ食品を支えているのは他でもない鮭であるからこそ、
その鮭を称えて同じ色を使用しているのです。
ところで皆さんは王道についてどう思いますか?
どのようなものにも王道というのは存在しますが、それはその道の定石であり、
だからこそそれは使い古され真新しさに欠けるという意見もあるかと思います。
しかしながら王道とはそれだけ優れているからこそ王道たり得るのであり、
それはいくら使われようと廃れることがないのです。
“王”という名を冠するからには生半可なものであることはあり得ません。
そこまで考えたところでこの商品のパッケージを見てみれば、
そこには確信を込めて「これぞ!王道。」の文字があります。
また商品名には「the」が使われていることからも、
そこに込められる本気さがありありと伝わってまいります。
そしてそれは自称ではないことが口に入れてみれば、いや、
もはや蓋を開けた瞬間から感じとることができます。
その鮮やかなオレンジ色と噛まずとも柔らかいとわかる見た目。
美しく細かな繊維一本一本が私たちを誘惑してやみません。
そして鼻から入り身体中を駆けずり回るその香りにもまた、うっとりとしてしまいます。
口にした瞬間ガツンと鮭で殴られたような感覚に陥るその味は、
まさに王道というべきものです。
しっとりとしていて程よく染みている味にはこだわりが感じ取れます。
本来、脇役であるはずのこの鮭フレークは、
もはやおかずと言っても過言ではないくらいご飯の進み具合は半端ではなく、
だというのに他のおかずと一緒に食べてもその味を台無しにしてしまうことはなく、
しっかりと引き立て役に回ってくれるような最強のフレークとなっております。
皆さんもぜひご賞味ください。
余談ですがここ最近、当店の画像制作担当が多忙を極めているので念のため、
私も今回の記事用にアイキャッチを作成していました。
圧倒的初心者な上にパワポで適当に作ったため非常にお粗末なデキではありますが、
まあせっかく作ったのに永遠の闇に葬るのはもったいないと思ったので載せておきます。
センス溢れる画像制作担当のやつと比較して笑っていただければ幸いでございます。
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