『翠虎』

 虎に捕まえられた狐が、こんなふうに言ったそうです。
「私を食べてはいけません。私は、天命から命じられた百獣の長なのです。嘘だと思うのなら、私の後に付いてきてください。みんな怖がって逃げていきますから」
 虎が狐について行くと、確かに動物たちは逃げていきます。
 虎は、自分が恐がられているのだとは気づかずに、すっかりだまされてしまいました。

強いものの権威をかさに着て、いばるズル賢いもののたとえ。
故事成語『虎の威を借る狐』の寓話です。
有名な話なので聞いたことのある人も多いでしょう。
初めてこの寓話を聞いたときに、なるほどそういうことだったのねと思ったものでした。
しかしながら改めてこの寓話を読んでいると狐のズル賢さというよりも、虎の間抜けさの方に私は目がいってしまいました。
ズル賢さも賢さのうちということで、なんならこの寓話はむしろ狐の賢さを表わしているのではないかとさえ思えてなりませんでした。
どういうことか順番に説明していきましょう。

まずはあなたが虎の立場になったとして考えてみてください。
竜虎相搏という言葉があるくらいに虎というのは強さの象徴であると言えます。
それに相対するのは狐という身体も小さく大した力も持たない虎と比べてしまえばどうしようもなく貧弱な生物。
そんな圧倒的な力の差がある相手の発した「私は、天命から命じられた百獣の長なのです」という言葉。
あなたなら信じるでしょうか? いいや、信じないでしょう。
どう考えても苦し紛れの命乞いであるとしか思えないはずです。
だというのに虎はホイホイと狐に付いて行ってしまうわけです。
笑っちゃうくらいに間抜けですね。

そしてそれだけではありません。
“虎が狐について行くと、確かに動物たちは逃げていきました。”とあります。
実際にはこれは虎が怖がられて動物たちが逃げているわけでありますが、これは虎にとって日常的な光景であるはずです。
いつだって他の動物たちにとっての虎は恐怖の対象であったはずですから、狐が同伴している今回だけ起こった光景だとは考えられません。
だからこそ動物たちが逃げていくのが狐を恐れてのことだと勘違いするのは、あまりにも間抜けすぎて空いた口が塞がりません。

また天命から命じられた百獣の王だからということを信じて、びびってしまって結局は手を出せなかった虎は、臆病で強いものに歯向かう勇気すらも持ち合わせていないということでしょう。
それに比べて狐はどうでしょうか。
狐には自分よりも強い相手を欺こうとする勇気があります。
また自分の腕っぷしの弱さを自覚していたからこそ、力で虎に歯向かおうとしなかったという冷静な判断力を持っています。
加えて言葉でなら虎を与することができると見抜くことができる観察眼と、それを計画して実行できるだけの頭の良さも持ち合わせております。

以上のことから私はこの寓話から虎の間抜けさと狐の賢さを感じたわけであります。
一般的な解釈をただただ受け入れるだけではなくて、自分なりに改めて考えてみるとこのように少し面白い解釈ができるかもしれませんね。
というわけで今回ご紹介する商品は、間抜けな虎に関する商品になります。
翠虎
この目が合うだけで足が竦みそうなほどに迫力のある虎が目印の商品。
『翠虎(りょくとら)』になります。
白い虎というのは、なんだか神聖な感じがしてとても格好良いですね。
そしてこの白虎の意思を受け継ぐように、この商品も他を圧倒するほどに素晴らしいです。
鹿児島県の東部に位置する志布志産のこの緑茶。
澄んだ空気と清らかな水、水はけのよい土、そして朝晩の寒暖差。
志布志にはお茶の生育にとって理想的な条件が揃っております。
その恵まれた環境で、健やかな土づくりを基本に、環境に配慮した害虫・雑草駆除、施肥を使用するなど、安心・安全なお茶づくりに取り組んでいるので、まさに鬼に金棒といった具合です。
未だかつて感じたことがないほどに心が癒される緑の香りに、まるで茶畑の真ん中に放り込まれてしまったかのような感覚に陥ることでしょう。
また商品名が緑虎ではなく、翠虎としているのもポイントです。
翡翠という美しい宝石の漢字に使われていることもあり、この『翠』というのは『緑』よりも美しいものに使われるイメージがあります。
そしてこの緑茶の見た目もまさにこの翠に相応しく宝石のように美しい色となっております。
もちろん見た目と香りだけではなく、味も最高に仕上がっております。
深いコクとうま味に思わず舌鼓を打つことでしょう。

緑茶の最終到達点ともいえるこの商品をぜひ皆さんも味わってみて下さい。

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